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〜棹前昆布漁について〜
棹前昆布は1年の内、わずか半月しか採取できない、本当に貴重な昆布です。まさしく「幻の昆布」。ここでは棹前昆布の漁と、その美味しさを紹介します。
北海道根室における棹前昆布の漁は、6月1日、朝6時のサイレンとともに300隻の昆布漁船がいっせいにノサップ岬から3.7km離れた貝殻島目指して走り出します。私もそのうちの1隻に父親と乗り込み、好漁場を探して目を光らせます。今の昆布漁船は高速化が進み、時速にして約60〜70kmにもなり、海の上はまるで戦場です。貝殻島周辺は波はそれほどないのですが、潮の流れが非常に速く、まるで川のような海域なのです。
最高級の棹前昆布も年々減産が続き、貴重価値がますます高まっています。沖で苦労して採ってきた棹前昆布をトラックに積み、干し場へ干す作業がまた一苦労です。やれやれと落ち着く時間もなく、半分ぐらい干せたものを乾燥機に入れ、明日の準備をする頃にはもう夕方になっています。
漁のない日がまた忙しいのです。棹前昆布の日入れ(2度目の乾燥)、選別、結束と、棹前昆布漁が始まって秋にすべて製品化が終わるまで、休みの日が無いようなものです。私がこの仕事に携わってから今年で25年になろうとしています。
私たちが採る棹前昆布は非常に良質なものばかりで、私が食べる昆布では日本一うまいと思います。棹前昆布は肉薄で柔らかく、煮昆布として食べると美味しいです。希少な品のため、一般に出回ることは少ないのです。これを機会に、上野漁業が誇る美味しい棹前昆布をどうぞお召し上がり下さい!
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〜昆布の栄養価〜
昆布は海のダイエタリーファイバー。現代人に不足しがちなミネラルが豊富です。
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人間に必要な栄養素は、"炭水化物"・"脂肪"・"タンパク質"の三つです。しかし低カロリーである昆布が健康食品として注目されているのはなぜでしょうか。それは、海の栄養分を充分に吸収して育った昆布には、人間に必要な良質のミネラルやビタミンがバランスよく豊富に含まれているからです。海水には、陸地から流れ込んだ45種類ものミネラルが含まれているのですが、海中で育つ昆布にはその全てが含まれているのです。特に昆布が含むミネラルには、”鉄分””マグネシウム””銅””亜鉛”などが含まれています。
上野漁業の昆布は、良質な海で育った良質の昆布です。また、根室に吹く潮風で干したため、潮風に含まれるミネラルもまた、昆布をより一層おいしくしてくれています。 |
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食べるだけでからだにうれしい昆布の効能。 |
| 昆布に含まれている食物繊維にはアルギン酸が多いと言われています。このアルギン酸は海藻類に多く含まれる食物繊維で、食品添加物、製材用基材、医療用材料等広く使用されています。昆布は上にも書いたように、海の栄養分を充分に吸収し、人間に必要な要素であるビタミンや、ミネラルが豊富にバランス良く含まれていて、しかも極めて低カロリーです。 |
| ●昆布の栄養成分表 |
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まこんぶ |
みついし
こんぶ |
ながこんぶ |
あつば
こんぶ |
りしり
こんぶ |
| 水分 |
g |
11.2 |
7.2 |
6.7 |
5.9 |
12.2 |
| たん白質 |
g |
6.6 |
4.7 |
7.1 |
7.9 |
4.5 |
| 脂質 |
g |
0.6 |
1.7 |
0.7 |
0.9 |
0.8 |
| 炭水化物 |
g |
66.8 |
70.4 |
49.2 |
68.5 |
63.3 |
| 灰分 |
g |
14.8 |
16.0 |
36.3 |
16.8 |
19.2 |
| 食塩分 |
g |
5.4 |
8.1 |
24.6 |
8.9 |
8.2 |
| カルシウム |
mg |
770 |
700 |
960 |
560 |
900 |
| カリウム |
mg |
2,800 |
3,000 |
11,000 |
4,000 |
4,600 |
| ナトリウム |
mg |
2,200 |
2,700 |
3,600 |
2,400 |
2,400 |
| 鉄 |
mg |
5.9 |
4.1 |
3.4 |
4.4 |
4.2 |
| ヨウ素 |
mg |
110 |
270 |
160 |
450 |
270 |
| グルタミン酸 |
mg |
2,370 |
970 |
1,010 |
1,830 |
1,840 |
| アスパラギン酸 |
mg |
330 |
380 |
570 |
870 |
240 |
| アルギン酸 |
% |
24.2 |
27.7 |
29.2 |
22.5 |
29.4 |
| 食物繊維 |
g |
30.1 |
36.3 |
33.8 |
31.1 |
40.9 |
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| 単位:可食部100g当たり/(財)日本冷凍食品検査協会より |
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〜歯舞で水揚げされる主な昆布〜
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なが昆布は、その名の通り長さ6m〜15mにもなり、生産量が最も多く、主に加工原料として佃煮、昆布巻、おでんや煮物用に出荷されます。日本とロシアの民間協定によって、貝殻島周辺で採取する“棹前昆布”は本当にやわらかく、煮上がりが早く「早煮昆布」として人気があります。また根元に近い部分は「棹元」として栄養素が最も高く、数量も限られた貴重品です。 |
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なが昆布と同様代表的な昆布で、肉厚で幅広く、大衆的な加工原料として出荷されます。佃煮、昆布巻きの他、塩昆布や酢昆布などに用いられ、九州では漬物に使ったり、粉末にして汁ものに混ぜて食べたりします。貝殻島周辺で通常の時期より早く採取したものは、「早採りあつば」と呼ばれ、やわらかい事から大変人気がありますが数量が限られます。また地元では、夏時期に採取した根元部分(根昆布)を一晩水に浸したエキスを飲んでいます。 |
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根の部分が猫の足に似ていることからこの名が付けられております。4〜6月にかけて旧葉が脱落したものを「子別れ」と呼び、海岸に流れ着く昆布を拾い集める風景は春の代表的風物詩です。また晩秋に採取されたものは旨味成分である「マンニット」を多く含み、とろろ分と甘味に優れ、とろろ昆布やおぼろ昆布などに適し、関西・中国地方ではなっとう昆布としても食べられています。 |
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| 【昆布の保管方法・レシピ】もご覧下さい |
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